障がい者向け転職エージェント カウンセリング前にすべき事前準備4選

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  • 障がい者向け転職エージェントの利用は初めて。どんなことを聞かれるの?
  • 履歴書、職務経歴書を作っていないけれどキャリアカウンセリングは受けられる?
  • キャリアカウンセリングをより有意義な時間にする為に事前に準備しておいた方がいいことを知りたい!

転職を考えていて転職エージェントのキャリアカウンセリングを受けたいけれど、事前準備は何をすればいいのか分からないし、なかなか時間も取れない。

そんな風に思っている人も多いと思います。

実際、事前に何の書類も提出せず、当日何も準備もせずにキャリアカウンセリングを受けにいった場合でも、通常キャリアカウンセリングは受けられます。

しかし、自分にとって最適な転職先に出会う為には、キャリアカウンセリング前にしっかりと事前準備をすることが大切です。

 

障がい者向け転職エージェントでは通常、エージェントの利用登録をしたのちにキャリアカウンセリングが設定され、そこで経歴や障がいについて、今後の希望などのヒアリングを受け、転職活動の方向性などをカウンセラーと相談しながら決めていく流れになります。

 

キャリアカウンセリングを終えた後も、カウンセラーとは電話やメールなどでやり取りができ、転職活動全般について相談することはできますが、1~2時間というまとまった時間でじっくりとカウンセラーと話ができるのは基本的には最初に設定されるキャリアカウンセリングだけです。

 

そんな貴重な時間を、事前準備を行っていなかった為に、経歴や障がい内容、簡単な希望条件の聞き取りで終わらせてしまってはもったいないです。

 

自分にとって最適な転職を叶える為にも、この最初のキャリアカウンセリングではしっかりと事前準備を行っていくべきです。

カウンセリングの事前準備を完璧に行おうと思うと、転職の時期がどんどん後ろ倒しになってしまうのでは?

事前準備を万全に行ってからキャリアカウンセリングを受けようと思うとなかなかキャリアカウンセリングに申し込めず、転職の時期がどんどん後ろにずれ込んでしまわないのか?

という不安があるかもしれません。

確かに事前準備に時間を掛けすぎて転職の機会を逃してしまっては本末転倒です。

ですので、まずキャリアカウンセリングの申し込みを済ませてしまう。

そして、キャリアカウンセリングの日までにできる限りの準備を行うというのがよいでしょう。

オススメとしては、休日を挟んだ翌週にキャリアカウンセリングを設定し、休日にできる限りの準備を進めるという方法です。

キャリアカウンセリング前に提出が必要なものとは?

障がい者向け転職エージェントのキャリアカウンセリングを予約した際に、一般的に事前に提出を依頼されるのは以下の書類です。

  • 履歴書
  • 職務経歴書
  • 障がいヒアリングシート

対面カウンセリングではない電話やチャット、テレビ電話などでのカウンセリングの場合は、障がい者手帳のデータの提出を事前に求められる場合もあります。

これらを提出しなかったからといってキャリアカウンセリングを受けられないということは基本的にはありません。

しかし、履歴書・職務経歴書・障がいヒアリングシートは事前に作っておくことを強くオススメします!

これらの内容を全てカウンセリングで口頭で伝えた場合、カウンセラーがメモを取りながら聞き取りをしていくだけで多くの時間が取られてしまいます。

そうなると、本来カウンセリングで行うべき、転職の方向性の相談などの時間が少なくなり非常にもったいないことになります。

自分のキャリアについて、転職のプロがまとまった時間を取って相談にのってくれる貴重な機会です!

自分の為に、できる準備は進めていきましょう。

キャリアカウンセリングで聞かれる内容

障がい者向け転職エージェントのキャリアカウンセリングで聞かれる主な内容は、

  • 学歴
  • 職務経歴
  • 各社退職理由
  • 障がいの内容、必要な配慮
  • 希望条件

です。

この内容を答えられるよう事前準備を行っていくことが大切です。

キャリアカウンセリング前に行うべき事前準備4選

履歴書の作成

学歴、職務経歴はキャリアカウンセリングで必ず確認される項目です。

学歴や職務経歴を誤って記載した場合、経歴詐称となります。

内定後や入社後に経歴詐称が発覚した場合、最悪の場合は内定取り消し解雇となってしまう為、学歴や職務経歴は誤りがないよう確認して記載していきましょう。

よくあるのが入社年月、退社年月が実際と異なっていたというものです。

雇用保険加入履歴を参照すると入社年月、退社年月は確認できますので、記憶が曖昧で自宅で確認できるものがない場合は、ハローワーク窓口で確認しておくとよいでしょう。
マイナンバーカードを持っている人は、マイナポータルからもこれらの情報を参照可能です。

職務経歴書の作成

今後の転職先を考える上で、これまでの経験はとても重要です。

どこの会社でどのくらいの期間働いてきたのか、そしてそこでどういった業務を経験してきたのかは説明ができるよう、職務経歴書を作成して準備していきましょう。

履歴書は決められたフォーマットに入力していけば完成する為、あまり悩まずに作成を進めることができると思いますが、職務経歴書はどのように書けばいいのかと悩む場合も多いと思います。

書き方についてはカウンセラーからアドバイスを受けられます。

ですので、カウンセリング前に準備すべきは、職務経歴書の見せ方を考えることではなく職務経歴の洗い出しを行っておくことです。

各社退職理由の振り返り

これまで経験してきた会社の退職理由を、直近のものだけではなく、全ての会社について振り返っておきましょう。

退職理由にはその人が長く安定的に働いていく上でのヒントが詰まっています。
カウンセリング時にその場で振り返ろうと思っても月日が経っているとぱっと思い出せないことも多い為、カウンセリング前に振り返り、まとめておきましょう。

障がい内容の整理

障がいの内容については、以下の内容について説明できるように準備していきましょう。

障がい受傷時期、きっかけ

先天性か後天性か。後天性なのであれば、いつ、何があって障がいを負ったのか。

経過概要

入退院が多い場合など、全てを説明する必要はありません。
手術をした、病状が大きく悪化した、または改善したなどのポイントについて説明できるようにしておきましょう。

現在の障がいの状況、必要な配慮

障がい者向け転職エージェントを利用する場合、企業に提出する応募書類に障がいについての記載が含まれていきます。
その際に一番重要になってくるのが、現状と必要な配慮についてです。

現状については、他の人が聞いてイメージしやすい伝え方を考えられるとよいでしょう。

 

例えば、視覚障がいの人の場合、
「視野が狭い」だけでは伝わり辛いですが、「中央が見えづらく、ドーナツ状に見えている状態」の方がイメージしやすいでしょう。

聴覚障がいの人の場合、
「耳が聞こえづらい」だとどの程度聞こえているのか分かり辛いですが、「対面では会話ができるが、電話越しだと会話が聞き取れず対話できない」の方が分かりやすいでしょう。

精しん障がいの人の場合、
「認知機能が低下している」だとどういう状況なのかイメージし辛いですが、「物事の優先順位を判断して進めることが難しい。決まっているルーティーン業務であれば問題なく対応できる。」の方がイメージしやすいでしょう。

 

ですが、どうすれば相手に伝わりやすいかについては、カウンセラーが一緒に考えてくれる部分ですので、どう伝えればよいか悩みすぎなくても大丈夫です。

障がいについては、相手がイメージしやすいように伝えられれば尚良いですが、まずは現状をそのまま伝えられるように準備していきましょう。

まとめ

転職エージェントのキャリアカウンセリングは、自分の将来について転職のプロと相談できる貴重な機会です。

その貴重な時間を有意義なものにする為にも、カウンセリングの日程までにできる限りの準備を進めておきましょう。