- 障がい者向け転職エージェントの利用方法を知りたい!
- どんな人が障がい者向け転職エージェントを利用できるの?
- 一般の転職エージェントの利用とどこが違うの?
障がい者向け転職エージェントの利用の流れは、一般の転職エージェントと大きくは変わりません。
一般の転職エージェントの利用に、障がい配慮や障がいについてのヒアリングが加わるといったイメージです。
障がい者向け転職エージェントの利用対象者とは?
障がい者向け転職エージェントは、通常、身体障害者手帳・療育手帳・愛の手帳・精神障害者保健福祉手帳を持っている人、または申請中の人が対象です。
何か障がいがあり、就労する上で配慮が必要な場合でも、障がい者手帳の取得ができない人は障がい者枠での採用の対象外となる為、障がい者向けエージェントサービスの対象からも外れます。
転職エージェントの利用は無料!
転職エージェントは無料で利用できます。
転職エージェントは、企業へ応募者を紹介し、その人が入社することで企業から紹介料をもらうという仕組みで成り立っています。
一般的には、入社が決定した人の年収の30%が転職エージェントの報酬となると言われています。
障がい者向け転職エージェント利用の流れ
登録
転職エージェントのサービスを利用する場合、まずは会員登録が必要となります。
通常、Webサイトから必要情報を入力し、登録していきます。
転職エージェントのカウンセリングは、希望すれば必ず実施してもらえる訳ではなく、転職エージェントがもっている求人情報の中で、その求人情報を提供できる見込みのある人に対してカウンセリングが実施されます。
情報をほとんど登録していない状態でカウンセリング希望を出した場合、紹介できる求人があるか分からないという理由でカウンセリングが設定されないという場合もある為、基本的には全項目入力した上でカウンセリング希望を出すようにしましょう。
カウンセリング日程調整
会員登録画面やマイページからカウンセリング希望の登録をすると、メールや電話などで転職エージェントからカウンセリング日程調整の連絡が入ります。
カウンセリング前には、履歴書、職務経歴書、障がい内容ヒアリングシートなどの書類の提出が求められることが多いので、無理のない日程で希望を伝えていきましょう。
ただし、事前提出書類を完璧に仕上げてからカウンセリング日程を調整しようと思っていると日程がどんどんと後ろ倒しになり、転職の機会もどんどん後ろ倒しになってしまいます。
オススメは、土日など休日を挟んだ翌週の日程でカウンセリングを設定し、その週末でできる限りの事前準備を行う方法です。
事前書類提出
事前書類は専用の会員ページにアップロードしたり、メールなどでExcelやWordなどのファイルを送信するかたちで転職エージェントに提出することが多いです。
郵送やFAXで提出する方法もありますが、実際に企業へ応募する際には転職エージェントから企業にデータファイルで提出することになるので、可能であればデータファイルを送っておけるとよいでしょう。
しかし、事前にデータファイルを提出することが難しい場合、郵送やFAXで送る、当日に持参するなど、カウンセリングまでに準備しておくようにしましょう。
そのような貴重な時間が、職務経歴などを口頭で伝え、カウンセラーがメモを取る作業でほとんど終わってしまうのはもったいないです。
カウンセリング/求人紹介
カウンセリングでは、事前書類をもとに学歴、職務経歴、退職理由、障がい内容(必要な配慮)、転職における希望条件などのヒアリングが行われ、転職の方向性はどのようにしていくのか、自分の希望は叶えられる可能性が高いのかなど、カウンセラーと相談していくことができます。
転職エージェントによってはその場で求人紹介が行われることもあります。
書類修正
事前に提出した履歴書や職務経歴書に修正が必要な場合、カウンセラーから修正依頼がきますので対応しましょう。
履歴書や職務経歴書の書き方についてアドバイスが欲しい場合は、カウンセリングやカウンセリング前後のやり取りの中で相談していくと良いでしょう。
応募企業確定・書類応募
カウンセリング実施以降、求人の紹介があった場合、応募する企業を決めていきます。
カウンセリング実施時に求人紹介があった場合、その場でカウンセラーと相談しながら応募企業を決めていく場合もありますが、一度自宅に持ち帰りじっくりと考えてから、応募企業を確定しても問題ありません。
応募する企業を決めたら、その後の企業への応募は転職エージェントが代理で行います。
選考から内定承諾
選考回数や方法は企業によって様々です。
選考が面接のみの企業もあれば、WEB適正検査や筆記試験があるところもあります。
書類選考はWEB適正検査の結果も加味して合否を判断するという企業もあります。
転職エージェントを利用するメリットの一つに、選考内容の参考情報を提供してもらえるということがあります。
例えば、
- 過去にその企業を受けた人が面接でどういった質問をされたのか
- 筆記試験がある場合、どのような内容が出題されているのか
など、転職エージェントが過去の応募者や、企業から直接得た情報を提供してもらえます。
また、転職エージェントでは一般的には面接対策として、
・面接の質疑応答を本人がまとめたものを添削する
・模擬面接を行う
など対応してもらえます。
面接
面接へは基本的には本人のみで参加することがほとんどですが、視覚障がいのある方で初めて行く面接会場に単独で向かうことが難しい場合、転職エージェントの担当者に同行してもらえる場合もあります。
選考後フィードバック
面接や筆記試験終了後は、その内容や選考を通して感じたこと、疑問や懸念に思ったことなどをカウンセラーと共有していきます。
複数社の応募をしている場合は、その時点での応募企業の優先順位を考え、今後の選考スケジュールを考えるなど、転職活動の進め方を相談しながら決めていくことができます。
次の選考に進む上で事前に企業に確認しておきたいことがある場合は、転職エージェントから確認してもらうことも可能です。
内定
企業からの内定連絡は、転職エージェント経由で本人に伝えられます。
電話で第一報をもらう場合もありますが、給与などの詳細はメールで送られてくることが多いです。
条件面談
場合によっては、内定承諾前に企業との条件面談が設定されることもあります。
内定承諾
内定承諾に関しても、転職エージェント経由で企業に伝えられます。
内定承諾はメールで転職エージェントに送ることが多いです。
退職手続きのサポート
内定承諾後、現職中の人は現職との退職交渉があります。
この進め方についても、必要に応じてカウンセラーからアドバイスがもらえます。
入社前後のフォロー
入社前フォロー
内定承諾後、多くの場合、入社手続き書類が本人宛に郵送で届きます。
そこからは本人と企業との直接のやり取りとなります。
入社を前にして不安が生じることもあるでしょう。
直接企業に聞ける場合は直接聞くのがいいと思いますが、直接は聞けないけれど疑問点・懸念点がある、今ある不安をカウンセラーと話しながら整理したいなどの場合はカウンセラーに相談してみると良いでしょう。
入社後フォロー
入社後は、電話やメールなどでカウンセラーから入社後のフォローを受けることができます。
何か困りごとなどある場合で、企業に直接伝えづらい、また、どう伝えればよいか分からないなどあればカウンセラーに相談してみるとよいでしょう。
まとめ
障がい者向け転職エージェントの利用方法は、一般の転職エージェントの利用方法に障がいについてのヒアリングが加わるイメージです。
自身は長く付き合い、内容を理解している障がい内容ですが、第三者が初めて聞くとなかなかイメージしづらいということもあります。
どのように伝えれば相手がイメージしやすいか、必要な配慮を理解してもらいやすいかなど、障がい者転職市場を熟知しているプロのカウンセラーにアドバイスをもらえることは、自分にとって最適な転職を成功させる上で心強いバックアップになるでしょう。
転職エージェントは無料で利用ができる為、転職を考えている人は一度転職エージェントのカウンセリングを受けてみると自分では気づいていないポイントへのアドバイスをもらえるかもしれません。